だれも見ていない

それでもいいよ

三つ編み

昨夜電車で、若い二人のサラリーマンが他愛ない会話をしていた。それとなく聞き耳をたてる私。趣味なのだ。

1人は色白で痩せていて、青いストライプのネクタイ、げっ歯類系の顔。もう一人はツンツンと立てた髪にギョロッと大きな目、毎晩筋トレしてる(そう言ってた)、爬虫類っぽい。

やがて話題は、女性のどんな髪型が好きかという話に。
そして青ストライプの回答に私は戦慄した。
「三つ編みがすきなんすよー」

私としては「三つ編みの女性が好き」というのは、「セーラー服を着ている女性が好き」というのと同じような事だと思う。

セーラー服は、学生が制服として着ている分にはなんの問題もない。けれどたとえば20代半ばの私が着た場合、コスプレでしかない。
三つ編みも私の中では同じような扱いなのだ。 
つまり三つ編みという髪型を許されるのは十代までで、それ以降はほとんどコスプレであると。(もちろん例外はある)

だから先ほどの青ストライプの発言は、ティーンエイジャーへの無意識の執着のようなものが暴露された感じがして、なんとも言えない気持ちになった。

「いや、三つ編みじゃないとダメなワケじゃないっすよ。でも、三つ編みってなんかグッとくるんすよねー。俺、彼女で練習したから三つ編みできますよ!」

嬉々として語る青ストライプ。ちなみにツンツン髪のほうは、黒髪もしくは暗めの茶髪でロング、サラサラヘアーがいい。と言ってました(でも本田翼は好きらしい)。

偶然耳に入ったレベルじゃなく聞いている私が気持ち悪いのはわかってます。



マクドナルド

マクドナルドに行きたい。ああいうジャンクなものを食べたい。
でも近くに無いし。そもそもマクドナルドってどういうタイミングで行っていたのか思い出せない。

しかも最近は異物混入でニュースになっているせいで、友人とお茶するにもマクドナルドに行こうとは、なんとなく言いづらい。

どんなネガティブな理由だろうと、メディアでたくさん報道されることにはかなりコマーシャルな効果があって、私のように無性に食べたくなる輩が一定数いたはず。

サブリミナル効果のおそろしさを体感した気がした。



風邪

明日から仕事だというのに風邪で寝ている。

風邪の時はニンニクをたくさん使ったスープを自分で作って食べて、葛根湯を飲んで、寝る。休みの最終日だからいろいろやりたいこともあったけど、諦める。

こういう時、独り暮らしはつらいな。と一瞬思ったけど、逆に彼氏と同棲してたりしたら体調悪くても彼のご飯の支度とかしなきゃいけなかったりするのかもしれない。

やっぱり独りでよかったと思ってしまう私は同棲とか結婚とか向いてないのだろう。おやすみなさい。

麻婆豆腐は苦い

昔付き合っていたTは私の作る麻婆豆腐が好物だった。

Tが家に来た時になんとなく作った麻婆豆腐。それをとても気に入って、それ以来Tに請われて何度も作った。

Tは私が料理上手だと思っていたようだけど、アレは市販の「素」だ。今でも覚えている。丸美屋の、麻婆豆腐の素。辛口。
その事に全く気づく気配のないTと、言い出せない自分が嫌だった。麻婆豆腐を作る度に気持ちが少し沈んだ。

もともと性格が合わなかったのかもしれない。麻婆豆腐以外にもTに言い出せない些細なストレスが私の中に会うたび蓄積されていって、麻婆豆腐の件はその象徴のようになっていた。

だから私は、別れてから麻婆豆腐の素を買わなくなったし、麻婆豆腐自体もあまり進んで食べなくなってしまった。そんな苦い思い出。

クリスマスイブ

昨日どーしてもチキンが食べたくなって、だけど近くにケンタッキーもないしあっても行きたくないし。だからファミチキを買おうかと思った。
でも、イブの夜に一人でファミチキなんてあまりにみじめじゃないかと思って。

赤の他人のコンビニ店員にさえ、そんな姿を見られたくないと思った。でもファミチキは食べたいの。

結局ファミチキを二つと、白ワインのボトルを買って帰った。まるで私の帰りを待つ誰かがいるみたいに。誰かにメールする風に携帯をいじってみたりもした。「もうすぐ帰るよ!ファミチキ買っちゃった」という感じだろうか。
家に着いた時にはもう冷えてしまった二つのファミチキ。私のプライドは守られたような、余計にみじめなような。いい歳してこんなこと気にしてる自分がイヤだ。


ワイン

昨日、居酒屋でワインを注文した。グラスワイン一杯400円。

飲んでいると「ワインが似合うね」と言われた。
ワインが似合う女性というと私が思いつくのは川島なお美とか杉本彩とか叶姉妹とか。

褒めようと思って言ってくれたのだと思うけど、あれらと同じカテゴリかと思うとなんか嫌だ。
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